2008年12月17日水曜日

【演助日記(さえき)】12/16(火)


去年の「おやつの時間堂」公演でロバートを演じた根津さんが見学に。
さすがは根津さん、「前回と台本変わってない?」とすぐに気付いたみたい。
そう、今回のProofは第二稿、ダルカラ・谷くんの魔力で翻訳に磨きがかかってます。

個人的なことですが、2007年8月の「おやつの時間堂」公演時のイメージが強く、同じセリフでフラッシュバックする瞬間がとても多い。故に悩まされます。
頭と心の奥で前回座組の俳優が浮かびつつも、目の前で取り組んでいるのは、2008年師走にProofを一から作ろうとして奮闘しているコロブチカの座組。

今日はセリフを一字一句正確に入れて、「感情や演出に左右されない強いセリフを獲得して、セリフから自由になる」ことができるよう、言葉とキャラクターを大事に染み込ませていきました。同じシーンでも、異なる魅力の俳優が作り出す、初めて出会う作品。このメンバーだからこそできるProof@コロブチカ。

その日の天気、稽古場の空気、体調、目の前の相手の居方から、反応一つ一つが変化して、シーンのエネルギーが日々変化してます。舞台上の俳優の集中力が有機的に噛み合ったとき、流れるようにドラマが織り込まれたこの会話劇の魅力が、爆発的に観客に伝わる瞬間があります。バラバラ散らばったパズルのピースが、試行錯誤、すっとはまるみたいに。

物語の「糸」を手放さず、2時間つなげていける集中力で、無限大におもしろくなる作品ですよ。

《稽古内容》
・ 印象的な出来事
・ 鬼ごっこ
・ 空間を歩く
・ 二幕5場
・ 一幕4場→二幕2場
・ 二幕1場→二幕4場→二幕5場(途中まで)

《演助メモ》
・ セリフはキャラクターのコトバで、役者の道具
・ 感情、演出に左右されない強いセリフを身に付ける
 →セリフから自由になって、日々違う新しい相手の反応を素直に受け取る
・ フォームは派手でも、球速が出ていないみたい
 →手や胸で滞ってる力を、コトバに乗せて相手に届けよう